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Yasushi Inoue Memorial hall

井上靖記念館 野分の館

ここ中国山脈の稜線 天体の植民地

戦時期に家族を疎開させた縁から、終戦前後にかけて井上靖氏はしばしば日南町を訪ねられ、氏の脳裏に深く焼き付けられた中国山地の印象は、後の小説「通夜の客」、詩「高原」「野分」などに鮮やかに表されています。疎開先の家の跡近くに建つ氏により名づけられた記念館「野分の館」隣の文学碑には、日南町を「天体の植民地」と表した詩が刻まれています。入館自由の記念館で井上文学にゆっくり浸った後は、井上靖全集等取り揃えている日南町図書館にもお立ち寄りください。(入館料無料)

『通夜の客』の舞台となった日南町福栄
 
井上靖の家族が疎開先で住んだ家である、福栄の「曽根の家」の跡地には、間取り図が掲示されています。また、太田集落には「通夜の客」に登場する家(屋号)の多くが現存し、各家には屋号が書かれた木札があげられています。

井上靖氏の命日である1月29日には、毎年、氏を偲ぶ『碑前祭』が行われています。
この『碑前祭』では、文学碑に刻まれた詩を参加者で斉唱し、氏が当時の日南町を見て感じた情景を思い浮かべた後、文学碑にお供えした「塩ぼた餅」を参加者でいただきます。

「塩ぼた餅」は、氏と深い縁がある食べ物で、氏が日南町の疎開先に初めて訪ずれた際の出来事です。

氏は道に迷いながら予定到着時刻を大幅に過ぎた夜にようやく到着し、精魂つき果てた状態の氏を見た地元の方々がもてなしの気持ちで「塩ぼた餅」を振舞いました。
当時、砂糖が大変希少だったため、地元では塩をまぶしたぼた餅しか作ることができませんでした。同氏は、空腹と地元の方の温かい気持ちに触れたこともあって、「塩ぼた餅」を嬉しく平らげたというエピソードがあります。
これを機に、氏は「塩ぼた餅」が大好物となり、この碑前祭でも毎年「塩ぼた餅」をお供えし、甘くない塩ぼた餅を参加者で食し、氏を偲んでいます。

井上靖記念館 野分の館

いのうえやすしきねんかん のわけのやかた

689-5672
鳥取県日野郡日南町神福12-1

0859-82-1715

【営業時間】8:00~17:00

【駐車場】あり

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